「あらすじ」

冥界、それは現世と来世の狭間に位置する中陰の地。
49日間の裁判を終えれば、次の世界への扉が開かれる。
 ここに、一人の薬師(くすし)がいた。
その薬師は天才的な発想と、生まれ持った感性、そして飽くなき研究心から
冥界一の薬師と謳われていた。
しかしとある頃から姿を消し、その間何百年と姿を見せなくなったという。
風の噂は現世でも冥界でも存在する。
その薬師は今どこで何をしているか、それは誰も知らなかった。…しかし、誰もが知っていた。
裏の顔と表の顔。合法と非合法。
表立って語られない「噂話」
薬売は今日もそこにいた。艶やかな風貌を脱ぎ去り、小さな少年としてそこにいた。 彼は語り部。どこまでも裏と表を見て歩く風来坊。 冥界という闇をどこまでも暗く支え続ける、闇。
「処方箋アポカリプスについて」


 MTPシリーズ第4弾CDの題名。
 冥界の闇、タテマエとシンジツと嘘を過去と現在を軸に歌う歌唱CDです。
 スポットの当たっているキャラクターの過去や現在を切り取って歌にしています。

「登場人物紹介」


 【更紗(さらさ)】
 伝説の薬師(くすし)と謳われた青年。菫色の髪に甘マスク。容姿端麗。
 妙なイントネーションの関西弁を使う。薬師として冥界、地獄などを行き来しており、様々な事象を知っている。
 数百年前から表舞台より姿を消しているが、その実、少年の姿に化け今もなお生きつづけている。

 【天沢冥(あまさわ めい)】
 第十裁判所秘書官。穏やかで優しい性格をしており、薬師である更紗とも交流がある。

 【裁原(さいはら)】
 第十裁判所王。更紗が避けている王で権力も力も持っている。
 
 【時雨(しぐれ)】
 伝説の秘書といわれた凄腕の元秘書。技術、知力、体力、行動力のすべてを兼ね備えた神童だったが
 現在は王への反逆罪に問われ最下層の無間地獄にて投獄中だったが…?

[2011.08.01]